3 年ぶりに MacBook を新調して、いつものように MacVim-Kaoriya 版をセットアップしたところ Powerline が動かない。原因を調べに配布元にアクセスして、だいぶ前に Powerline がガッツリ変わったことを知りました。以前のように Vim にプラグインを入れておしまい、という形ではなくなった様子。
備忘録として MacVim-KaoriYa 版とターミナルの Vim で Powerline を有効化した手順を残しておきます。
動作確認環境
- Mac OS X El Capitan
- MacVim-KaoriYa 20151117
目次
- Python をインストール
- pip で Powerline をインストール
- Powerline フォントをインストール
- .vimrc を編集
- ターミナル版 Vim で動かすには
- 3 日後には lightline.vim に乗り換え
Python をインストール
公式ドキュメントを参考に Python をインストールします。
Powerline Docs — Installation — Installation on OS X
$ brew install python
Python のバージョンは 2.7.10 でした。
$ python -V
Python 2.7.10
pip で Powerline をインストール
先ほどの公式ドキュメントの続きで、Powerline を pip でインストールします。
$ pip install --user powerline-status
私の環境では ~/Library/Python/2.7/lib/python/site-packages/
にインストールされました。
アンインストールは以下コマンドで
$ pip uninstall powerline-status
Powerline フォントをインストール
powerline/fonts から、Powerline 対応のフォントをインストールします。
$ git clone https://github.com/powerline/fonts.git
私は SourceCodePro をインストールしました。
.vimrc を編集
.vimrc は公式ドキュメントを参考に。
Powerline Docs — Usage — Other plugins — Vim statusline
私の .vimrc の Powerline 設定はこんな感じ。プラグインの管理には NeoBundle を使っています。
NeoBundle 'https://github.com/powerline/powerline.git', { 'rtp' : 'powerline/bindings/vim'}
set laststatus=2
set showtabline=2
set noshowmode
.gvimrc でフォントを指定しています。
if has('macunix')
set guifont=SauceCodePowerline-Regular:h14
set antialias
else
.gvimrc に設定する guifont は Font Book アプリケーションの「PostScript 名」を指定します。
PostScript 名が出てこない場合は左上の i
アイコンをクリックしてください。
ターミナル版 Vim で動かすには
Mac 標準の Vim ではダメらしいので、ターミナルでは MacVim-KaoriYa に付属している Vim を使うようにしています。
.bashrc でエイリアスを設定。MacVim.app の場所は適宜書き換えてください。
alias vim='env LANG=ja_JP.UTF-8 /Applications/MacVim.app/Contents/MacOS/Vim "$@"'
alias vimdiff='env LANG=ja_JP.UTF-8 /Applications/MacVim.app/Contents/MacOS/vimdiff "$@"'
alias view='env LANG=ja_JP.UTF-8 /Applications/MacVim.app/Contents/MacOS/view "$@"'
あとはターミナルで使用するフォントを Powerline 対応のものにすれば OK です。
3 日後には lightline.vim に乗り換え
それなりに苦労して Powerline を有効にしたのにもかかわらず、Windows の GVim 香り屋版で Powerline を動かすことができなくて(Python を使えるようにコンパイルされてない?)、itchyny/lightline.vim に乗り換えてしまいました。こちらはプラグインをインストールするだけでよく導入が簡単で、Windows でも動きます。見た目も Powerline とほとんど一緒。
Vim だけでライトに Powerline っぽい見た目を楽しみたい方は lightline.vim がおすすめです。