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今回は、お名前.com の VPS の yum 周りの設定を調整します。EPEL, RPMforge, remi リポジトリを利用できるようにします。
目次
- サードパーティーのリポジトリを利用する
- EPEL リポジトリを追加
- RPMforge リポジトリを追加
- remi リポジトリを追加
- リポジトリの優先順位を変更
- カーネルのアップデートをしないようにする
- パッケージの更新
- パッケージの更新をメールで通知する
サードパーティーのリポジトリを利用する
CentOS 標準リポジトリは安定していますが、パッケージのバージョンがやや古いです。WordPress は PHP5.4, MySQL5.5 で動作させたいですし、標準リポジトリに存在しないパッケージも扱いたいので、サードパーティのリポジトリを利用できるようにします。
サードパーティ製のリポジトリは、CentOS 標準のリポジトリに比べ安定性に欠けます。利用は自己責任で。
EPEL リポジトリを追加
EPEL リポジトリについて詳しくは こちら をご確認ください。
リポジトリの追加は rpm コマンドで行います。rpm はこちらから適時最新版を選択してください。
# rpm -ivh http://dl.fedoraproject.org/pub/epel/6/x86_64/epel-release-6-8.noarch.rpm
RPMforge リポジトリを追加
RPMforge リポジトリについて詳しくは こちら をご確認ください。
リポジトリの追加は rpm コマンドで行います。rpm はこちらから適時最新版を選択してください。
# rpm -ivh http://pkgs.repoforge.org/rpmforge-release/rpmforge-release-0.5.3-1.el6.rf.x86_64.rpm
remi リポジトリを追加
remi リポジトリについて詳しくは こちら をご確認ください。
リポジトリの追加は rpm コマンドで行います。rpm はこちらから適時最新版を選択してください。
# rpm -ivh http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-6.rpm
リポジトリの優先順位を変更
yum-plugin-priorities をインストールして、リポジトリに優先順位をつけられるようにします。普段は CentOS 標準リポジトリを利用して、標準リポジトリにパッケージがない時だけサードパーティのリポジトリを利用するようにします。
# yum install yum-plugin-priorities
/etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo に priority=2 を追記して CentOS 標準リポジトリの優先順位を高くします。priority は数字が小さいほど優先度が高くなり、何も指定しなければデフォルトの 99 が設定されます。
/etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo
[base]
priority=2
...
[updates]
priority=2
...
[extras]
priority=2
...
[centosplus]
priority=2
...
[contrib]
priority=2
...
/etc/yum.repos.d/remi.repo に priority=1 を追記して remi リポジトリの優先順位を一番高くします。
[remi]
priority=1
...
enabled=0
...
[remi-test]
priority=1
...
enabled=0
...
remi リポジトリは普段は無効にしておき、必要な時だけ有効にして使います。remi リポジトリはデフォルトで無効になっているはずですが、念のため enabled の値を確認しておきます。
remi を使う時は以下のように --enablerepo=remi をオプションで指定します。
# yum install パッケージ名 --enablerepo=remi
# yum update --enablerepo=remi
今回の設定では EPEL と RPMforge の priority は未設定のため、デフォルトの 99 が内部で設定されます。この設定にすると、普段は CentOS 標準リポジトリが優先され、パッケージが CentOS のリポジトリに存在しないときだけ EPEL と RPMforge を使用します。インストールするパッケージが EPEL と RPMforge 両方のリポジトリにある場合は、バージョンの新しい方が自動で選択されます。パッケージをインストールする前に、yum info コマンドでどのリポジトリからインストールされるのか確認してみましょう。
カーネルのアップデートをしないようにする
カーネルのアップデートは問題を引き起こすことも多く、サービス稼働後の実施は悩みどころです。無効にしておくのが無難かもしれません。
/etc/yum.conf
exclude=kernel*
パッケージの更新
パッケージは日々更新されていきますので、以下のコマンドで更新します。
更新の確認だけする場合
# yum check-update
# yum --enablerepo=remi check-update
更新する場合
# yum update
# yum --enablerepo=remi update
パッケージの更新をメールで通知する
yum-cron をインストールしてのパッケージの更新をメールで通知するようにします。
# yum install yum-cron
/etc/sysconfig/yum-cron を編集し、更新を通知するようにします。
YUM_PARAMETER='--enablerepo=remi'
CHECK_ONLY=yes
DOWNLOAD_ONLY=no
yum-cron でパッケージの更新も自動で行うように設定することもできます。詳しくは yum-cron のドキュメントをご確認ください。
yum-cron を自動起動するようにします。
# chkconfig yum-cron on
# chkconfig --list yum-cron
yum-cron 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
yum-cron を起動
# /etc/init.d/yum-cron start
以上で、パッケージに更新があるときは root 宛てにメールが来るはずです。
終わりに
お名前.com VPS の yum 周りの設定メモでした。次回は Apache をインストールします。
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